FACT.ATTIC代表 辻井のブログ

2015.06.2

設計なのに外構計画をする一つの理由(タイトルが今風)

珍しく外構のお話です。

ホームページのリニューアルとプランでブログをさぼっていた辻井です。

 

狭小 パース

 

 

 

 

 

 

 

 

家本体の工事が終了すると、一旦工事は終了し、家の外回りの工事が始まるのですが、これらを外構工事と言います。

 

 

 

 

外構業者さんが計画と見積もりをしてくれますので、設計の手は離れます。

 

通常は・・・。

何度か外構業者さんにお願いして外構プランを(無料で)書いて頂だいたのですが、設計の意図を汲んで、詳細なディティールや、樹種、マテリアルの色彩や質感、照明の計画などなどを、満足出来るレベルにして持ってきてもらう事が不可能な事に気づきました・・・。

外構のプランニング

個々の能力と言ってしまえばそれまでなのですが、どうしても納得がいかず、外構や植栽の本を徹底的に買いあさり、今では私がプランニングしています。

ちなみに、無料です(笑)

 

 

 

 

 

 

外構業者さんも気の毒で、工事で考えた場合最終の工程になりますので、いつも金額を叩かれる運命に有ります。

特に分譲業者さんにはいつも値切られて、信じられない単価で施工しておられるのを沢山見てきました。その様な理由から、プランにもプランを書く人材にも労力と費用をかけられないので、このような事態になっているのだと思います。

 

参考に最近近所で見たひどい外構の照明を載せておきます。

し追お会いのフットライト道路を通っている人はもちろん、帰ってくる人までも強力なレーザー光線目を焼きつくす、高輝度ハイパワー三段式LED足下灯スペシャルです。

前を通る時は、みなさん目をつぶっています(笑)

もはや、セキ●イハイムの外構業者の蛮行、あるいはテロです(笑)

 

 

 

 

さて冗談の様な外構はさておき、ちょっとしたコツをいくつかご紹介します。

 

まずは、セオリー通りに車や自転車が有る場合、所要台数を確保します。

次に道路から家までのアプローチは、神社の参道やレッドカーペットの様に建物の品格を演出しますので、出来る限り長くとります。

曲線のアプローチ

敷地が狭く、物理的に長くとれない場合は、アプローチをクランクさせたり、曲線にする事で、距離を稼ぎます。

 

 

 

 

遠近感演出するアプローチ最近編み出したは、道路側に近いタイルの枚数を少し増やす事で遠近感を狂わせ、錯視させる事で、長い様に見せる手法です。

手前を大きく、奥を小さくです。

 

 

この手法自体は古く、石庭で有名な竜安寺の塀などが有名ですが、タイルを意図をもって枚数を変化させて使うのは私のオリジナルです。

 

竜安寺の石庭の遠近法

内緒にしておこうと思ったのですが、言いたがりなので書いてしまいました(笑)

業者さんにおかれましては、真似してもらって結構なのですが、節操だけ持ってくださいね♪

 

 

 

 

さて、次にプライバシーと見た目などを考慮して、アイストップなどを考慮しつつ樹木や塀などを配置していきます。

コツとしては中に導く様に塀や壁や樹木を配置する事です。色彩は建物と違和感無く繋げると、一体感が出て良いと思います。さらに、全ての素材やマテリアルに意味を持たせると、良い外構になると思います。

 

簡単に言うと、洋風ならテラコッタやレンガなどを使用し、和風なら瓦や土など和を想起させる素材でまとめると言う事です。

 

相変わらず長くなったので、次回に続きます。

 

 

外構も設計する、辻井でした。

 

 

注文住宅を建てるなら、アプローチにこだわる設計事務所にご連絡してみてはいかがでしょうか。

暑くなってきたにも関わらず、アプローチの事を熱く語ります(笑)

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