『結露』
京都にずっと住んでいるくせに、先日初めて三十三間堂に行来ました。
吉川英治や井上雄彦の宮本武蔵に出てきた舞台だった事や、通し矢のお話も興味深い為、ずっと行きたかったので、喜び勇んで行きました。
お堂の中は1000体の千手観音像が所狭しと並び、まさに圧巻でしたが、宮本武蔵の逸話は後の創作と知り、少しがっかりした 辻井です。
季節柄『結露のしない家が欲しいです』・・・といったご希望を良く聞きます。
最も結露し易いのは窓廻りだと思いますので、窓の『結露』のお話をしようと思うのですが、今回はあえて簡単に書いていますので、難しいメカニズムはWikiで見て下さい(笑)
結露とは、窓ガラスに『は~~~』っと息を吹きかけたときにくもりますよね。あれの激しい奴です。
特に冬は外が冷えているので、窓ガラスやその廻りの部分が冷えていますので、結露が出やすくなります。
ガラスの部分はシングルガラス(一枚板のガラス)からペアガラス(二重ガラス)や真空ガラスにする事で結露が大幅(軽く『は~~』ってしたくらい)に軽減されますが、無くなる訳ではありません。
寒いのでカーテンで窓を塞いでしまいがちですが、空気が動かなくなることでさらに結露を誘発してしまいます。
簡単に窓の結露を無くすには部屋の湿度を下げれば良いのですが、寒い時期に湿度を下げると、のどや気管支の防衛機能が低下してウイルスの感染がおこりやすくなります。
あるいは、室内を外気と一緒の状態にしても結露は防止出来るのですが、何のために壁に断熱材を充填して高断熱にしているのかわからなくなります。
一旦結露するとその水を餌にしてカビが発生し、アレルギーやシックハウスなどの原因になってしまいますので厄介です。
では結露を減らすにはどうすれば良いのでしょうか。
窓を無くせば良いのですが、なんとか窓を無くす以外の方法で考えてみます(笑)
①まずは暖房器具の種類を見直しましょう。
石油ストーブやガスファンヒーターは大量の水蒸気を発生させますので、代わりにエアコンや床暖房、電気ヒーターを使用します。
②次に加湿をしない事です。
③最後に建築として出来る事です。
サッシのガラスを3重(あるいは5重)にするなど、ガラス自体の断熱性を上げる事と、枠やサッシ自体を樹脂サッシにするなど。あるいはサッシ自体を二重に設置するなどの方法が有ります。
現在市販されている最も結露に有効なサッシは、海外製の樹脂サッシではなく、日本製(LIXIL)の5重ガラスの樹脂サッシです。
なんと断熱された外壁とほぼ同等の凄まじい断熱性能を誇りますので、理論上結露は押さえられると思われます。
しかし、通常の窓が5万円程度とすると、こちらの受注生産の窓はなんと30万くらいになってしまいますので、実に凄まじい価格です。
全部の窓をこちらにすると凄い金額になりそうですので、最も加湿したい寝室の窓をこちらにしても良いかもしれませんね。
大きな窓の有る寝室で寝ているので寒い 辻井でした。
窓ガラスのお話はこちらからどうぞ。
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