2019.12.15
『本物』は敗北するのか(後編)
『本物』は敗北するのか(後編)
最近長岡京市や京都市での物件が増えているので、設計や監理が少し楽な 辻井です。
黒いコートハウス 長岡京市
各世代にとっての『本物』について考察する 後編です。
前編はこちら
食べ物屋さんだと、化学調味料のスープで味付けされたうどん屋やラーメン屋、醤油の様なもので味付けするコンビニ弁当。衣類だとフェイクレザー。
音楽なら打ち込み。映画ならCG等々・・・フェイクのものを挙げるときりがありませんし、それらが席巻し勝利しているのが現状ですので、もはやこちらが本物の様な世の中になりつつあります。
本物と偽者のシェアは、企業の都合ばかりでなくエンドユーザーの安いものを求める姿勢のせいで逆転してしまっていますので、声高々に本物が良いと言うのも憚(はばか)られる世の中になってしまいましたが、本物だけが持つ凄味の様なものは確実に存在します。
伝統工法の美しい仕口、美しく押さえられた漆喰の静寂な空気感、無垢床の何ともいえない柔らかい歩行感などなど。
(スターウォーズは特撮の時代の方が迫力が在ったと思うのは私だけでしょうか・・・)
フィットネスジム計画
世知辛い世の中ですが、何故か設計や建築の職人の業界においては、気概と自尊心を持ってお仕事に向っておられるかたの比率が少なくないと思いますので救いがあります。
ですが、若い方が極端に少なくなってきたことが別の心配ごととして存在しています。
あるいは、長く働くのが損とか、修行や勉強する必要が有る事自体が面倒だとか言う世代が増えた様な気がするこのごろです。
時代とは逆行していますが、ATTIC辻井は、お客様と密に打合せし、経験や知識をフルに発揮し、本当の事だけを伝え、本質的なご要望を高居次元で具現化する設計・・・本物の設計をする存在で在りたいと、そう考えて日々生きています。
そのため、場合に寄ってはお客様にフェイク材をお勧めする事も有りますので、矛盾だらけの世の中ですね(笑)
さておき、仕事において、自身の成長や達成感は、お客様の満足感でしか叶えられないと思います。
この部分が欠落したまま企業が成長したとしても、空虚感しか残らないのでは無いでしょうか。ATTICは大きくなった企業ではないので、一生わからないところがネックですが・・・(笑)。
本物は敗北しないと信じている 辻井でした。
注文住宅を京都(最近は長岡京市や宇治市、京都市)で設計しています。
ご相談は無料です。ATTICの設計 辻井 まで、お気軽にご連絡ください。
その他、過去の実例は、こちらから。
主に京都、滋賀、大阪で注文住宅の設計をしております。