設計のクセにインテリアの事をもうちょっとだけ書く②
世の中はコロナ自粛推奨で、ステイホームらしいですが、あまり普段と変わらない 辻井です。
さて、インテリア関連の事を設計が少しだけ書く第2弾です。
前回のお話はこちらから。
ATTICの注文住宅の場合、インテリアコーディネーターさんのお仕事を(多少乱暴ですが)分割すると3つに分けられますと前回お話しました。
①カラースキームと呼ばれる色全般を決める仕事
②照明器具の選定
③カーテンや家具の選定
この②の事から書いていきます。
照明器具とは、いわゆる『電気つけて』とよくいわれるスイッチを押すと点灯する灯具の事を指します。
照明計画でも少しふれましたが、設計事務所において、設計者、あるいはデザイナーは物のかたちを作るのですが、かたちを判別するためには光が必要で、どこからどのように光を当てるかによって印象がかなり変わる為、照明器具もかなり大事な部分なのです。
また、日中の光は太陽光に依存しますが、日暮れごろから徐々に照明器具に依存していきますので基本的に照明器具の位置は私が考えます。
最近様々な理由からダウンライト(天井に埋め込む照明)を選択する機会が増えてきました。
インテリアを主体に考えた場合、ダウンライトはシーリングライト(一般的に電気屋さんで売っている天井付けの照明器具)に比べてあまりデザインを邪魔しませんので、比較的器具選定が容易なのですが、フロアスタンドやシーリングやペンダント照明、あるいはブラケット照明及びシーリングライトなどは、形そのものや灯具の縁の木の色や、金属部分のデザインなどがインテリアに及ぼす影響が多くなってきますので、インテリアコーディネーターさんのお仕事になります。
下記は各照明器具のイメージです。
ダウンライト
シーリングライト
フロアスタンド
ペンダント照明(シャンデリアもここに含みます)
ブラケット照明(壁付け照明)
例えばシンプルモダンを標榜するデザインの家に上の様なブラケット照明はおかしいので、
こんなの
を選んだりするわけです。
どの様な用途でどの高さ(机なのか床)を明るくするのかに寄ってどのくらいの照度が必要かを計算し、器具の明るさであるルーメン数などを確認し、さらにお客様のご年齢やその用途によって色温度も考慮し、対象物の艶や反射率、LED、灯具や光源や器具の特性や寿命も考え、お客様が望んでいる全体的な明るさ感なども考慮したうえで器具を選定します。
最近はほとんどの住宅用照明器具の光源がLEDになりましたので、実際に夜の現場に行かないとわからない部分が数多くでてきました。
現場に行かないと、ホニャララルーメンの白熱灯ホニャララW相当と記載の在るスペックを信じて採用したLED照明器具の暗さに愕然とする事になりますので、残業手当が出ないからプライベート時間には現場に行きません・・・などという建築へ真摯に取り組めないかたには依頼しない方が無難だと思います。
パナソ●ックさんに照明プランを依頼すると(無料です)照明器具が必要量の2割~4割増しくらいで計画されたプランがあがってきます。
実力のない(資格だけ持っている)派遣社員さんに丸投げして、『暗い!』と言われるクレームの無いようにいっぱい照明器具を付けたプランをするからです。当然意匠は煩雑になり、明るく、煩雑なデザインの家が出来上がりますのでかなりキツイものが有ります。
前回も申し上げましたが、インテリアコーディネーターさんも設計と同じくピンキリだと思っている辻井でした。
注文住宅を京都(最近は長岡京市や宇治市、京都市)で設計しています。
ご相談は無料です。ATTICの設計 辻井 まで、お気軽にご連絡ください。
その他、過去の実例は、こちらから。
主に京都、滋賀、大阪で注文住宅の設計をしております。