今回は、注文住宅を建てるとしても、一般の人が読んでもあまり面白くないマニアックなお話なので、今回は読み飛ばして大丈夫です。

 

 

 

 

先日PCがブルーバックになり、少しビビッている辻井がお送りします。

 

 

 

 

910の謎

建築現場では頻繁に尺貫法を使う事は以前にブログ『建築現場あるある』で書きましたが、プランの段階から910㎜を多用します。

 

 

 

910㎜の事を業界や現場では『きゅーひゃくとー』と呼称しますが、変な読み方ですが、何故かはわかりません（笑）

3尺は909mmなのですが、便宜上910㎜と同義として扱われているのが現状です。

 

 

 

『起きて半畳寝て一畳』

・・・は、最低限の人間に必要な寸法の事だそうです、半畳とは910㎜×910㎜の事で、一畳とは910*1820㎜の事です。（大谷翔平ははみ出てしまいますが・・・）

910㎜は、日本に昔からある人に必要な大きさ＝ヒューマンスケールです。

 

注文住宅を設計をするときに良く使われる考え方は、910㎜の方眼紙に書いていくイメージなのですが、これをグリッドデザインとかモジュールデザインとか言います。

モジュール

910㎜角の方眼紙に計画す場合は尺モジュール（しゃくモジュール）。

1000角の方眼紙にデザインする場合はメーターモジュールと言います。

余談ですが、学校ではフランス語で寸法の事をmodule＝モジュールっていう・・・と習いました。

 

 

材料の寸法

さて、話しを戻します。

日本で販売している建築材料は、大体910㎜を基準に作られています。

・床の合板や断熱材、天井板などは910×1820

・フローリングは303（909の1/3）×1820を3枚若しくは6枚で1梱包（半畳若しくは1畳分）

・壁に使う合板や石膏ボードの幅も910

などなど。

 

・・・ということは、910㎜角のグリッドに添って設計すると、無駄が出にくいので、ゴミが少なく出来ますので、見えない出費を抑えられます。

家の中で材料を取りまわすのにも最適ですし、トラックではなく小さな車でも現場に搬入が可能です。

 

畳の大きさ

910×1820は一畳になりますが、これは一般的な畳の大きさになります。

畳二枚分のスペースを1坪（ひとつぼ）と言いますが、土地の大きさが30坪というのは、つまり60人くらいが寝転べる大きさと言う事になりますが、想像すると、なぜかちょっと気持ち悪いですね（笑）

 

 

一坪（1820角）あたりの単価の事を坪単価といいます。

土地や家の大きさで良く使う単位です。

 

 

 

 

 

 

 

まとめると、この910㎜のグリッドを守って設計すると、合理的になりますので、総額を抑えることが出来ます。

 

 

例えば、巾の広い階段が良いからと言って、1100㎜くらいの幅の階段を設計すると、階段材が特注になるばかりではなく、付随する壁や床、上がり框やゴミ代や手間代など、すべてに影響が出て来ますので、注意が必要かもしれません。

 

逆に無尽蔵に予算が有れば、何も考える必要はありません（笑）

 

 

 

 

 

 

 

ブログの更新頻度が担保出来ないと、『注文住宅・京都』でのSEOの順位が下がるそうなので、第一月曜日に書く事に決めました。

 

グーグル様なのか、クローラーかAIかはわかりませんが、なにかしらに振り回されていますが、設計者としては負けないです。今のところ（笑）

 

 

 

 

 

ご予算や合理性に配慮した実例はこちらからどうぞ。

 

 

 

 

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商工会で作ってもらった動画が好評です。私の自邸で撮影して頂きました。

Youtubeで辻井が喋っています。ヘラヘラしているのが少し鼻に付きますが、緊張の裏返しですので、お許しください。（ｂｙ辻井）

是非一度ご覧ください。