注文住宅とはなんぞやシリーズ三部作 第3回
夜の虫の声が秋めいてきましたね。
台風が去るごとに秋に近づいていっている気がする 辻井です。
さて、このシリーズもやっと最後です。
リビング
今夜はハウスメーカーの立ち位置から考えてみたよもやま話です。
設計といよりも、土地選びの目線から見た場合に、家の建て方には2通りの建て方が有ります。
ご存じ、注文住宅と分譲住宅です。
今回は注文住宅のうちハウスメーカーに軸足を置いて考えていきます。
一般のかたが家を建てようと考えたときに、まずはどうしようかと悩むと思います。
20年程前まではインターネットやSNSもそれほど普及していなかったので、知り合いに聞いてみるか、とりあえず住宅展示場に行く、もしくはチラシを見て近所の分譲住宅を見に行くのがオーソドックスなパターンでした。
昔から住宅展示場と呼ばれる場所には一流のハウスメーカーが名を連ね、驚くほど高額な材料を贅沢に使用した夢いっぱいのモデルハウスがひしめきあっています。
20年前の当時は、土地から購入してハウスメーカーで注文住宅を建てると5000万は優に超え、私の在籍していた某有名ツーバイフォーメーカーのお客様は、土地を含めると7000~1億を超える総額でも珍しくありませんでした。
こんな金額に驚いた多くのお客様は、少し安い規格型住宅やプレファブのメーカーで建てるか、さらに安価な分譲住宅を求める構図がきちんとありました。
それぞれの業者が住み分けをしていても、十分な新築の着工棟数の有る時代がありました。
ちなみにメーカーさんの高価な理由は、人件費と経費の使い方だと思います。豊富な営業ツールもそうですが、中でも展示場一か所あたりの維持費は年間で数千万以上かかりますので、その費用はご契約されたお客様の頭数で割って、建築費に上乗せされます。
ですが、家の様な大きなものをなにも見ないで買うのも不安なお話ですからメリットはありますが。
昔はモデルハウスで待っていれば、お客様が勝手にやってきましたので、○○○○ホイホイだとか、アリジゴクだとか、よく揶揄されましたが、昨今はモデルハウスだけで十分集客できる時代は終わり、購買年齢層の持ち家志向が年々減少していることもあり、モデルハウスのお客様は約半数にまで減少しているようです。
家電量販店と一緒になったり、ハウスメーカーさんも大変な時代です。
さて、どの業界でも同じかもしれませんが、需要が減少すると供給側の競争が激化します。大した事のないパワービルダーはハウスメーカーを名乗って安価な規格住宅商品でハウスメーカーの中に切り込みます。
プレファブメーカーはネームバリューを生かし、ソフトも強化してブランディングに成功する事で、安い規格住宅とは差別化を図り逃げきります。その中でも優秀な人は独立し、建築家を名乗って富裕層の人脈を生かした設計をしておられます。
掲載するとまずいかもしれないので載せませんが、溜息の出るほど美しい建築です。高そうです。
前述したとおり、阪神・淡路大震災後構造基準などの底上げのおかげで、怪しげな構造の分譲住宅業者の建物は姿を消し、今では3段階有る建築基準法の最低基準、『数10年に一度発生する地震力に対して損傷しない程度、数100年に一度発生する地震力に対して倒壊、崩壊しない程度』の基準が守られています。
建築業界全体の底上げになりましたので、良い時代になったと思います。
では全体に業界が底上げされた現在、構造や仕様以外で業者を選択する場合に一体なにを基準に選べば良いのでしょうか。私は付加価値だと思います。
価値基準はお客様の主観ですので、選択枝は様々で当然だと思います。
ブランド力
提案力(設計力)
営業力
相性
・・・などでしょうか。
悲しい事に、4項目でATTICがハウスメーカーさんに勝てそうなのは設計力ただ一つしかありません。
なかなか写真などの2次元でお伝えするのに限界を感じていますので、近々目からうろこの設計を動画にしていきたいなと思っています。
空間に感動が有った方が良いと思います。
簡単に言うと、見た人が『おー!』っていう家です(笑)
そういえば、所員おざきのブログが人気です。
お客様のところに行っても、HPを作ってもらっている業者さんからも好評です。
注文住宅の作り方がわかりやすいようです。
私のブログはわかりにくいのでしょうか・・・・・・
もうちょっとわかりやすいブログを書くように努力します。
注文住宅の設計 辻井でした。
注文住宅を京都(最近は長岡京市と京都市)で設計しています。
ご相談は(今のところ)無料ですので、お気軽にご連絡ください。
その他、過去の実例は、こちらから。
主戦場は京都、滋賀、大阪で注文住宅の設計をしております。
※スカイプでリモート打ち合わせもしています。