バルコニーのお話です。
たまにしか更新しないブログを、お客様は見て下さっている様ですので、少し喜んでいる辻井です。
会社によっては、ベランダと呼ぶところも有りますので、この際はっきりしておきましょう。
ベランダ(Veranda):建築物の周辺に巡らせる屋根の有る屋外スペースを指します。
バルコニー(Balcony):屋内外問わず、突き出した露台の意味合いの様で、劇場の二階席にある張り出しもこちらです。屋根の有無に規定はありません。
どうでも良いお話はこの辺で切り上げて、本題に入ります・・・(^^;)
プランニングする際に、スペースを有効に使う事を大切にしています。
特に、建蔽(ぺい)率や容積率が法的に厳しく、住宅がコンパクトにならざるを得ない場所においては、容積率や建蔽率に含まれない外部空間をうまく利用する事で、豊かな空間を生み出す事が出来ます。
バルコニーは、「内的外部空間」を作りやすく、そこに対して、なにかしらのエレメントで繋げてやる事で、ただの物干し場を高尚な「間」に変える事も出来ます。
例えば・・・
大きな窓の外側に、内部から外部へ連続する様に壁を設ける事で、部屋を大きく見せたりする事も出来ます。
逆に・・・
意図的にバルコニーの手摺を高く作る事で、バルコニー自体の広さ感は犠牲になりますが、大きな窓で内部と一体化する事で、内部空間が広がった様な錯覚を創れます。
あるいは・・・
こんな梁で空中を切り取ると・・・
このように、内部の様な外部空間が作れます。
様々な方法で窓の下部を出来る限りフラットにすると、外部との境目が曖昧になる事で、更に一体感が出来ますので、お勧めです。
また、床をデッキ材などにする場合は、内部のフローリングの貼り方向とデッキの貼り方向を揃えてあげると、より一体感が増します。
一見どうでも良い様な部分の積み重ねが、美しい家になるのではないかと思う 辻井でした。
こだわりの有る家を建てるなら、こだわりの有る設計者にご依頼されてみてはいかがでしょうか。