FACT.ATTIC代表 辻井のブログ

2023.06.25

注文住宅の間取

注文住宅の間取りのお話

商工会さんで、動画を撮ってもらいましたので、YouTubeにて、うごく辻井がもうすぐ登場します(謎)

注文住宅の間取

序章

まずは、『注文住宅の間取り』なんていう題名のブログを書く日が来るなんて想像もしなかった。

京都府は長岡京市という場所で設計事務所を構え、自分の目の届く範囲だけをすると決めて、小さくお仕事をしてきましたので、注文住宅の間取りはどうこうだと言い切る事は少し難しいと思ったという背景がありましたが、それをあえて書くのもATTICの回答なのかなと。

 

用語の定義

先ず注文住宅を定義しないといけないと思います。

注文住宅の対義語は出来上がった住宅、つまり分譲住宅(タテウリ)だと思われます。

 

ちなみに、分譲地にまだ建っていない建売住宅の場合は色々と注文出来ますので、注文住宅と言う・・・と思いきや、オオマチガイ、これらはウリタテ(売り建て)と呼称されます。(変ですねw)

タテウリは不動産業者が主導になりますので、設計事務所であるATTICや、設計者である辻井にはあまり関係のないお話ですので、横に置いておきます。

 

 

さて、ほな注文住宅ってなんやねんというお話ですが、長くなるので、興味の有るかただけ下記あたりをご覧ください。

注文住宅とはなんぞやシリーズ三部作 第一夜

注文住宅とはなんぞやシリーズ三部作 第二夜

注文住宅とはなんぞやシリーズ三部作 第三夜

注文住宅とはなんぞやシリーズ 補足

建築士の職責のお話はこの辺に書いています。

 

注文住宅の外観

先に結論

・・・で、肝心の注文住宅の間取りですが、結論から申し上げると、人それぞれで、最も中庸な選択をして、最大公約数の様な間取りなら存在しますが、絶対的な間取りの良し悪しは存在しません。

 

『ほなどないやねん?』・・・というお話ですが、諸条件の整理がもっとも重要だと思います。

以下は、ご自分で間取りを考えるかたや、設計の初心者さんにも役立つかもしれません。

 

諸条件の整理

ベンチマーク設定

①お客様からご要望をお聞きする際には、どこかの基準点と比較して、明るい、広い、寒い、暑い・・・などのご要望をお伺いしますが、この基準点は、大抵今現在のお住まいやご実家など、今まで過ごされた経験がベースになってきます。ご夫婦の場合は若干のズレが生じますので、このあたりは非常に細かくヒアリングします。

物理的要件

②次に、ご希望の部屋数をお聞きするのですが、間取りが有る程度固まっているかたが半分くらいいらっしゃいます。ご身内に設計に詳しいかたがおられたり、中にはフリーソフトなどで間取りを入力して、シュミレーションまでしておられるツワモノもいらっしゃいますが、ATTICにとってはこの系統のかたが最もありがたいお客様になります。

何故なら、何度もご自分の家をシュミレーションを重ねて、ある程度行き詰った状態ですので、普通の間取りを出した業者を振るいにかけてもらえますし、辻井の書いたプランの〇〇さ加減がどの程度かと言う事がより正確に把握して頂けるからです。

外部空間の利用条件

③車の台数や自転車などもこのあたりでお聞きします。

現在の保有台数ではなく、将来を見据えた最大の台数になります。

哲学的要素

④次に生きていく時に、どんな事を大切にしているかなどの価値観をお聞きします。趣味や、哲学からお仕事や子育てなど、がこれにあたります。簡単に言うと、どんなかんじで暮らしていきたいかなぁ~ってイメージです。家事室が欲しい!・・・とかもすごく大事です。

渇望するなにかしら

⑤最後に現在困っていることなどもお伺いしていきますが、意外に簡単に設計で改善できることがあります。実際に、洗面の収納棚の扉をあけっぱなしにする旦那さんに少しだけ困っていると奥様からお聞きした時に、扉を閉めないと洗面から出られない様にする収納扉をご提案し解決しました。

そしてプランニング

・・・で、これらを基準に土地の高低差や音や光などの周辺環境などの特性を把握して間取りをご提案します。

 

注文住宅の外観

結論

結局のところ、最も良い注文住宅の間取りとは、お客様(のご要望や特性や哲学)と土地などの条件により変化すると思いますので、ご要望などを設計者に伝えて考えさせ、最も良い提案を採用する事が重要だと思います。

インターネット上では、プランのしかたや失敗例なんて記事を書いている人が沢山いますが、素人でプロ以上のプランが出来ると思っていること自体に甚だ疑問を感じます。素人さんは好き勝手に言い散らかして、プロに整理させるのが一番いいと思っています。

辻井は、やりまっせ!

 

参考にならないかもしれない実例

セキュリティーの観点から、ホームページ上に間取りを上げる事は無いのですが、私の自邸と弊社社員の間取りを掲載しておきますので、ご参考程度にご覧ください。

どう考えても設計事務所の書いた注文住宅にしか見えない間取りだと思います(笑)

実際の間取り①

注文住宅の間取

辻井の自邸

2005年に考えた間取りです。

建設中は近隣のかたから質問が相次ぐ家でした。

 

 

タテウリの図面

辻井自邸、買う前の不動産屋の図面。だれもこんなもんいらんと思う。

業者さんの書いた図面のなかでも、ひどい方だと思います。

このせいで一年売れず、値引きしてもらえましたので、実はありがたい図面です。

 

実際の間取り②

注文住宅の間取

弊社オザキの家の間取

周辺の抜けを取り込んでいる具合など、実物を見ないとわかり辛いと思います。

今度動画になると思いますのでお楽しみに。

 

 

 

ご相談は無料ですので、お気軽にご連絡ください。事務所に不在でもきちんと転送されますので、お気軽にどうぞ。

日曜日は定休日ですが、代休して平日に釣りに行きますので出来ますので大丈夫な 辻井でした。

 

 

その他、過去の設計実例は、こちらから。最近長岡京市内の設計が多いです。

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