計画地は東南の角に位置し、絶対的に良い条件で、道路と敷地とに若干の高低差が有りましたが、これも日当たりや視線の事を考えると生かして設計出来る好条件の敷地でした。
北側の外観。外で魚を捌く事を考え、外部シンクは北側に配置して、趣味室に直接アクセス出来る様に計画しています。
プランニングには幾つかのポイントが有り、設計計画は立体的かつ複雑に組み上げていきましたので、いつもホームページでは伝えにくいので困ります。
北側外観の2階の左に見える穴は南から繋がっているバルコニー兼バスコートの開口です。将来的には桧の樽風呂を置いて露天風呂を楽しめるようにしてあります。
バスコートの北側の開口と南側の開口。南側の開口からは遠くの稜線が見られる様に設計しました。
玄関に入ると大きな開口からシンボルツリーが見えます。外部と一体になった様な広々とした空間に。
カーテンを閉じると昼間には光のみが入り、夜には間接照明が柔らかく玄関を包みます。
広々としたリビングは向かって写真右側(西面)に極力開口を設置しないことで雑然としないようにしています。広い壁面をフォーカルポイントにする事で、よりすっきりした印象を与えられますので、やたらと窓を取るよりも良い場合が有ります。
リビングに隣接する場所に小上がりにした和室を計画。フルオープンに出来るので、多人数が集まった時には一体で利用出来ます。リビングの意匠を邪魔しないように、シンプルなデザインにしました。
押入れの扉廻りの詳細図は弊社尾﨑が苦心して描いていましたがかなり綺麗に納まりました。床の組み方が少し複雑になってしまいましたので、大工さんにクレームをもらってしまいました。もっとシンプルに組める様にするのが今後の課題です(笑)
LDKの目立つ場所の収納の扉のディティールはシンプルにして壁と一体化しています。細かい部分ですが、一つ一つの積み重ねです。
開放感の有る階段室からは(向かいに家が建つまでは)稜線が見えます。
階段の途中から窓を見上げると空が見えます。毎日時間によって変化する絵の様になればと思って設計しました。
お引渡しから間もなくお伺いさせて頂いた時に、ガレージで釣ってこられた鮎を炭火で焼いておられました。
天然の鮎で、料亭に下ろすものよりも綺麗な水域で釣ったので・・・と仰っておられましたので、さぞ美味しいだろうなと思っていたら、なんと焼いた鮎を全てくださいました。
早速焼きたての鮎を頂いたのですが、今まで食べたどの鮎よりも美味しく、こんなにも違うのだと感動しました。
鮎釣りをしようかと思わず考えてしまったのですが、今はアオリイカにはまったところなので、今のところ自制しています。
お客様はアオリの釣りも上手で、沢山の釣課をLINEで送って頂いたりするのですが、私はにはなかなかそんなに釣れません。
設計だけしか得意ではない ATTIC辻井でした。