計画地は南北に細長い敷地で間口は狭いのですが、6mの前面道路に面し、南側は非常に日当たりの良い立地条件です。
細長い敷地という事は、奥の部屋に対してどのようにして自然光を届けるかが気持ちの良い家に出来るかのポイントになります。
2階の南側の一番日当たりの条件が良い場所に和室のご要望が有りますので、2階のLDKは奥の方になります。
2階の一番日当たりの良い和室
そこでATTICではおなじみの天窓を利用して光を引き込むのですが、部屋の北の隅に寄せて設置します。
勾配天井の最上部に設置した天窓から差し込む光
そうすることで、一日中壁に光が当たり続けますので、壁が光り続ける事になります。照明器具が発光している様な効果を得られますので、奥の部屋でも照明が必要の無いくらい明るくなります。
開放的なLDの勾配天井に光が差します。
南面には開放的な吹き抜けをより強調する様な位置に間接照明を仕込みます。
天窓を北に寄せて、ダウンライトの配灯などを精密に考えて設計すると、天井に穴ぼこを無くせますので、美しい間接照明のグラデーションを作れます。
天井の全面を撮影すると、こんな感じになります。
ずいぶん前に解体の時にもっていくものと言うタイトルでブログを書きましたが、そのときの柱はこちらに設置しています。
せっかくなので、みんなの集まるLDKに設置していますが、スッキリしたデザインを邪魔しない様に視線的には見えにくい場所(ブラインドサイド)に設置しています。
沢山のメーカーや設計事務所、工務店の内容までご存知な方から弊社をご紹介頂いたと言う事は、色々なファクターを考慮してご判断頂いたのかなと思いましたが、ありがたく感じると共に、少々プレッシャーを感じました。
結果的にはデザイン、光の入れ方、空間の取り方など、全てが非常に上手く行きましたので、良かったです。
詳細打合せに入ってから、特に長男さんが建築に興味を持って頂き、ご夫婦と共に積極的に参加してくださいました。将来設計に携わる仕事に就かれるかもと思いながらお仕事をするのは、ワクワクする様な気持ちになり、楽しかったです。
また、ご主人は私と同年代で、優秀な営業さんなのかなぁと思いました。
何故なら『馬が合うな~』と私は勝手に思っていましたし、私を上手く乗せて能力を引き出してもらった気がするからです。(笑)きっと同じ職場でお仕事していたら楽しかっただろうなと思いました。
そうです。意外とお調子者の ATTIC辻井でした。